Webサービスの主観的品質評価方法

近年,パソコンやインターネットサービスの爆発的な普及により,インターネットは重要な情報基盤の一つとなっています.そして,私たちは,インターネットを通してさまざまなサービスを利用することができます

一方,インターネットサービスは,個々のアプリケーションを用いるのではなく,Webブラウザを介して提供されることが多くなっています.こうしたオペレーティングシステムやハードウェアに依存しないWebサービスのおかげで,私たちは様々な環境で同じサービスを利用することができます.

日々Webサービスが多種多様化する中,そのサービス品質を定量的に評価することは容易ではありません.本研究室では,多種多様化したWebサービスの定量的な品質評価方法を,ユーザの視点から検討していきます.もしこのような評価方法が確立できれば,ますますインターネットは私たちの身近なものになっていくでしょう.

では,サービス品質の高いWebサービスとは何でしょうか?次の二つのホームページの例を見てください

どちらも得られる情報は同じです.例1は見た目はきれいですが,携帯電話などからアクセスすると必要な情報が得られるまでに大変時間がかかります.例2はすぐに情報が得られますが,味気ない印象を与えます.

このような極端な例でも,上記の二つのページの善し悪しは簡単には決めれません.利用環境や利用者の嗜好によって判断基準が変わるからです.

こうしたユーザの嗜好,利用環境,サービスの内容によって大きく変わるであろうサービスの品質をなんとか定量的に評価できないだろうかというのが本研究室の狙いです